『前田建設ファンタジー営業部』(幻冬舎)

工期6年5ヶ月、72億円あればマジンガーZの格納庫が作れる。そんな空想受注物件に対し、楽しみながら真面目に取り組んだ本。建設関連に携わっている人ならゼッタイに面白い内容だと思う。というかこの本を面白いと思えるような夢を持った建設業界であって欲しいと願う。ぜひ続編として、実際に受注したと仮定した施工、製作編とかを出してほしいなあ。
これも元々はWebがベースになっているみたい。先日の茨城の本も、書籍の形態で店頭に置いてなかったらWebの存在にも気付かなかった訳なんだが。
新聞等は「web版」としてネット上でも見られるように、まずは「紙」ありきでの「web版」。とすれば、Web先行で後に書籍化に至ったものは「書籍版」とでも呼べばいいのかな。webがリアルタイムの情報資料だとすれば、書籍は記録資料としての面が強いような。
webが登場した頃は紙媒体の衰退が心配されていたが、今ではwebが紙媒体を助けてくれる存在になりつつあるね。出版社は書籍にできるwebを探すのに毎日躍起になっていたりして。
私的評点:5★★★★★(ゼネコンは悪いヒトたちばかりじゃないのよ)