『和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか』佐野真(講談社現代新書)

「なぜ打ちにくいか」ということより、「自ら考えて練習する」ことの大切さを知らされる一冊。
この投手が凄いのは、「打ちにくい球」をモノにした運動神経や技術はもとより、練習に取り組む姿勢や考える力という部分の精神的レベルが非常に高いこと。与えられてやる練習は誰にでもできる。けれど、それを考えながら自分なりに工夫し、時には自ら受け入れない決断をも下すのは、プロでも難しい。驚くべきは、和田は学生時代からそれができていたということ。
コレ、現役の高校球児あたりにはぜひ読んでほしい。

私的評点:5★★★★★(「打ちにくい」イメージがより増してしまって、パワプロの和田が打ちにくいのなんの。)