『選手たちを動かした勇気の手紙』原辰徳(幻冬舎)

まあ巨人ファンしか読まなそうな本ですけど。3年前に買って読んだが、原監督復帰ということで今一度読み返してみる。
優勝するチームっていうのは何でもうまく回るもので、この本も勝ったから書けたようなところもあるのだけれど、ここに書いてある原の采配というのは負けても納得できる采配。もうなんかちょっと読み返しただけで何かを期待せずにはいられない気持ちになってくるね。これだけで来季への展望が明るくなってくるよ。監督一人の人事でこれほど気分が変わるものだとは。
ハッ!これってナガシマ世代がナガシマを崇拝するのと同じ感覚なんだろうか。ヤバイヤバイ、そこんとこは「ナガシマなら何でもOK」のような盲目にならずに、原でもダメなものはダメとしっかり判断できるように気を付けなければ。あぶねぇあぶねぇ。
もしシーズン中に不可解な采配があったら遠慮なく文句言おうと思ってますよ。ただ、今はあれから2年経ってどんな野球を見せてくれるかがすごく楽しみで仕方ない。
私的評点:5★★★★★(巻末に収められた現役最後の2年間の苦闘も読みごたえあり。巨人ファンは今一度読み返してから開幕に備えるべし。)