『木内流子供の力の引き出し方』(ゴマブックス)

常総は野球がうまいなあ」
残念ながら今回のセンバツには出場できなかったが、常総の甲子園での活躍を見る度に思っていたこと。ここでの「うまい」は守備が巧いとかよく打つとかはもちろん、試合運びのうまさを指してのことなんだけど。それを引き出す木内監督の采配をマスコミは「木内マジック」と報じるわけだが、「マジック」の一言で片付けてしまうとちょっと薄っぺらい感じがしてたんだよね。プロでも去年「ボビーマジック」だとか「仰木マジック」とか騒がれたけどなんかね。
そこで、木内監督本人の「マジック」評。

「ウチの子供らが監督を裏切らないし、監督が恥をかかされないですんでいるのでそう見えるんじゃないですか。」

なるほど、これが常総の野球がうまく見える理由か。監督の采配もさることながら、選手がそれを理解し、考え、実行できるレベルにある。だからこそ監督も安心して策を与えることができるんだな。
「マジック」なんて結果を見てから付けられる後付けの言葉でしかないんだ。
私的評点:4★★★★☆(もし阪神の井川も木内監督の元で野球やってたら・・・。)