桑田、引退宣言

小柄な体格とか練習態度とかから努力の人と捉えられるが、投げる、守る、打つのトータルパッケージのプレーヤーとしてのセンスに恵まれていたことは間違いない。投げるだけがピッチャーじゃないということを体現してみせた投手というイメージが強いね。(槇原に桑田と同じ打撃力、守備力があったら軽く200勝超えてたと思うし、逆に桑田は200勝確実だと思っていた)
それを象徴するような試合を今でも強烈に覚えているのだが、それは桑田がプロ2年目の札幌シリーズでの広島戦。
投げては4-0でプロ初完封を収めるのだが、その4点も桑田のプロ初ホームランとなる3ランとタイムリーという独壇場。ものすごく躍動感に溢れていたなぁ。
そんな輝かしい姿が脳裏に焼き付いていたからこそ、巨人の最後の何年かの不振には苦言を呈さざるを得なかったのだよ。
長嶋政権の最後の方に抑えに回され(この起用がなければ・・・)、2002年に先発で復活を果たした後の急激な衰え。本人もこんなはずではないと受け入れ難かったんだと思う。でも明らかに球威もキレも落ちて空振りが奪えなくなっていたし、見てるこっちも辛かった。
でも、このメジャーへの争いの場ではっきりと答えが出せたんだろう。幕引きの決断を自ら下せたのは良かったと思う。お疲れさまでした。